2010年6月27日(日)〜9月12日(日)
神戸市立小磯記念美術館
〒658-0032 兵庫県神戸市東灘区向洋町中5-7
TEL.078-857-5880
http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/koisogallery/
笠間日動美術館のコレクションの中から、油彩、水彩、素描、日本画、装丁画、版画、陶器そのほか、岸田劉生(1891-1929)の作品及び資料120余点を紹介いたします。
岸田劉生は、岸田吟香と勝子の四男として東京に生まれました。父、吟香は、ヘボン博士のもと、日本で最初の和英辞書『和英語林集成』の編集を助けたことなど多彩な活動で知られています。14歳の年に父と母を相次いで失った劉生は、中学校を中途退学の後、洗礼を受け、数寄屋橋教会で日曜学校の先生をしながら絵画を学び始めました。白馬会洋画研究所に通い、黒田清輝に油彩画を学んで白馬会展や文展に出品するなか、劉生は文芸同人雑誌『白樺』に掲載されたゴッホやセザンヌの作品に魅せられ、『白樺』の同人や、劉生に「第二の誕生」をもたらした武者小路実篤と親交を結ぶようになります。『白樺』同人達の書物の装丁を手がけるようになった劉生は、「自分は図案といふものを必ずしも余技としていない」と語り、装丁の仕事に熱意をもって取り組みました。また後年劉生は日本画の制作を始め、宋元画に興味を持つようになり、顔輝(がんき)の《寒山拾得図》の写真を見ながら娘の麗子を描くこともありました。劉生の「内なる美」は、油彩画のみならず、さまざまな表現のうちに追求されたのです。
今回の展覧会は、劉生が、絵画と同等のものと考えて力を注いだ書物の装丁画、そして、日本画などを数多く見ることのできる、またとない機会となっています。「内なる美」を追求し、38年間という短い生涯において多岐にわたる制作を生み出した岸田劉生の軌跡を、新たな視点から捉えていただけることと考えます。
同時開催の「小磯良平作品選 II」では、小磯良平が手がけた装丁原画も展示しています。劉生の装丁と小磯の装丁、劉生の写実と小磯の写実の比較もお楽しみいただければと考えます。
月曜日(ただし7月19日は開館)、7月20日
午前10時〜午後5時(金曜日は午後6時まで)、入館は閉館の30分前まで
大人800円(600円)、高大生600円(400円)、小中生400円(200円)
※( )内は30名以上の団体
神戸市老人福祉手帳(すこやかカード)持参の方 400円
のびのびパスポート持参の方 無料
神戸市立小磯記念美術館、産経新聞社
NHK神戸放送局
財団法人日動美術財団
【展示室1】「小磯良平作品選 II」8月10日以降一部展示替いたします。
JR住吉駅・阪神魚崎駅のりかえ、六甲ライナー「アイランド北口」駅下車西へ徒歩すぐ
(美術館の地下に有料の市営駐車場があります)
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7月4日(日)午後2時〜3時30分(予定)
「劉生の装丁について」
講師:森田 一氏(うらわ美術館 主幹兼事業係長)
※定員80名(当日午前10時から受付にて整理券を配布します。)
毎週日曜日(7月4日を除く)
午後2時〜(約30分間)
学芸員が展覧会の見どころや作品について解説します。
7月31日(土)
午後2時から
神戸市室内合奏団による演奏
8月13日(金)午前9時30分〜12時/午後1時30分〜4時(いずれか1回)
対象:小学1年生〜中学3年生
講師:サクラクレパス 中央研究所研究第1チーム
要申し込み
8月7日(土)、8月14日(土)午後1時30分〜4時(いずれか1回)
対象:小学1年生〜中学3年生(大人同伴可)
講師(8/21):宓 冬莹(ミー・トンイン)氏(芸術学博士 画家)
要申し込み
第1回目に水墨画を描き、第2回、第3回目で掛軸に仕立てます。〜
※参加費は無料ですが、初回のみ入館料が必要です。
8月21日(土)、28日(土)、9月4日(土)の3回通して参加できる大人のかた/時間はお問い合わせください。
講師(8/21):宓 冬莹(ミー・トンイン)氏(芸術学博士 画家)
講師(8/28、9/4):中嶋和秀氏(神戸マイスター(表具))
松田伸一氏(神戸マイスター(表具))
三上 崇氏(表具師)
要申し込み
イベント毎に往復はがきに、住所、氏名、電話番号、学校名、年齢(学年)、参加希望日(第2希望まで)を明記の上、「夏休みスペシャルイベント」係、または「美術館大作戦2」係までお送りください(7月23日の消印有効)。
往復はがきに、住所、氏名、電話番号、年齢を明記の上、「大人のためのワークショップ」係までお送りください(7月23日の消印有効)。
〒658-0032 兵庫県神戸市東灘区向洋町中5-7
神戸市立小磯記念美術館
詳しいお問い合わせは…
TEL.078-857-5880