アメリカ合衆国最北端の州・アラスカでは、雄大な大地にオーロラが輝き、クジラやクマ、ジリスなど大小の哺乳類、ハクトウワシに代表される鳥類など多くのいきものが暮らしています。この極北の地・アラスカの動物たちと大自然の姿を園原徹さんの写真でご紹介いたします。
動物を大きく捉えた作品の迫力にまず目を奪われてしまいます。また一方には、彼らがいかに大きな自然の中で生きているかを伝えるような、山の重なり、大地の広がりの中に佇むいきものの姿があります。
アラスカで動物たちを追う園原さん自身は、アラスカでどのような撮影をしているのでしょうか。本展では、実際の撮影で使用されているテント、カヤック、スノーシュー(カンジキ)、そしてジャコウウシ、ムース、マウンテンゴートの毛やヤマアラシの針なども間近でご覧いただき「野生動物と人間とがこの素晴らしい地球を共有する」という園原さんのメッセージを感じていただけることを願っています。
財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団
© Toru Sonohara
笑っている…そうとしか思えないクマの表情を見たことがある。その顔を見たとき不思議な感覚になった。それはまるで人の顔だった。クマも鹿も、鳥さえもさまざまな表情を見せてくれる、野生動物と人間はまるで違う存在だと思われているのに。本来、荒野に暮らしていたものどうし、同じ生物なのだ。人間の持つ遺伝子の90%以上が人以外の動物たちにも共通しているという。何も不思議なことではないのかもしれない。
地球の環境問題が大きく取り上げられている現代。温暖化の矛先は極北の地に向けられている。そこに一筋の光が差し込むような野生の親子のぬくもりと、心和む彼らの表情を少しでも伝えることができたなら。野生動物と人間との間にある見えない壁が消えること、もっともっと自然を意識できるようになることを祈りつつ。この素晴らしい地球を共有する者として。
園原 徹
© Toru Sonohara
そのはらとおる
1966年 長野県生まれ
北海道酪農学園大学卒業。学生時代に訪ねた厳冬期のアラスカに魅せられて以来、毎年通い続けて20年になる。四季を通じて年間100日余を荒野で過ごす。アラスカ各地を旅しながら、極北の動物たちや原始的な北極の大自然をテーマにその姿を写真に収めている。作品は、「ニュートン」「Nature」や、カメラ雑誌などに発表。
2003年 | 「ALASKA HEART LAND -荒野に生きる仲間たちのメッセージ」 ・ドイフォトギャラリー ・府中郷土の森博物館 ・八王子ゆうやけこやけふれあいの里 |
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2005年 | 「アラスカ -原始の詩- 大地に生きる野生動物たちの鼓動」 ・富山県みゅぜふくおかカメラ館 |
2006年 | 「アラスカ -原始の詩- 大地に生きる野生動物たちの鼓動」 ・アイデムフォトギャラリー ・シリウス |
2007年 | 「アラスカ -北の王国」 ・コニカミノルタプラザ |
2008年 | 「アラスカの自然、動物からエコを考える」 ・神奈川工科大学 |
2009年 | 「ALASKA PEACE ON THE LAND」 ・コニカミノルタプラザ |
展覧会 | 園原 徹 写真展 |
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会場 | 調布市文化会館たづくり1階展示室(京王線調布駅南口徒歩3分) |
会期 | 2009年8月8日(土)~9月13日(日) |
休館日 | 8月24日(月)〜25日(火) |
開館時間 | 10:00-18:00 |
入館料 | 入場無料 |
主催 | 財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団 |
お問い合わせ | (財)調布市文化・コミュニティ振興財団事業課 〒182-0028 東京都調布市小島町2-33-1 TEL 042-441-6150 http://www.chofu-culture-community.org/ |
後援 | WWFジャパン マミヤ・デジタル・イメージング株式会社 調布市教育委員会 J:COM 調布・世田谷 調布エフエム放送株式会社 83.8Mhz 株式会社エイアンドエフ |
企画協力 | M&M color |
日時: | 平成21年8月23日(日)午後2時〜4時(午後1時30分開場) |
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会場: | 調布市文化会館たづくり8階映像シアター |
定員: | 100人(当日先着順)/入場無料 |